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洋菓子店であり、養蜂家であり、ファーマーの私たちのブログでございます。

岐阜県郡上市のパティスリー。 養蜂家である自分たちで採った蜂蜜を使用して こだわりのスイーツつくりをしております。

ちょっとふりかえる。  

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久しぶりに、コックコートを着て
デコレーションケーキをつくりました。
久しぶりではありますが、感覚は覚えているようで。


わたしが、コックコートを着て厨房に立つことになったのは今から7年ほど前です。
gheeを立ち上げる前、パドドゥという洋菓子店をやってました。
パドドゥは今から14年前にOPENしました。南フランス風のレンガが特徴の小さなお店でした。
openして7年くらいたった頃、オーナーがある病気で仕事ができなくなり。それからになります。

わたしは職人ではないので、レシピとコツだけを教わり
自分で作り、それをスタッフに教え・・という日々が何年か続き今があります。

今日デコレーションケーキをつくる作業中
その頃のことを思い出してました。
仕事が出来ないオーナーがたまに降りてきて世話を焼く。
腹の立つこともありますが、それより必死にまともな状態の
職人の言葉を、一言漏らさず身に着けて自分のものにしなければという一心だったのを覚えております。


スポンジをスライスしたときの表面から
回転台の周り具合。
スポンジをのせる位置
生クリームを塗る時の、生クリームの状態。
生クリームを触る回数。
ナッペする時の位置、パレットナイフの角度。
デコレーションのしぼり。
苺のへたの切り方。
飾り苺の角度。
フルーツの切り方。
フルーツの盛り方。
・・・・
ひとつひとつの作業を、あーいってた。オーナーはこーやってた。
オーナーのしぼりはこうだった。

やりながら、あの当時のアントルメを彼が作っていたものを再現してみて
いろんな想いがこみ上げ。

今彼がどのような思いをもって生きているのかは
私にはわかりませんが、私の人生のひとコマでもあったパティスリー。
このコックコートを着るのも最後、こうやってアントルメを作るのも最後かと
思うと、私がやり始めたことではなくても一生懸命自分なりにやってきたことなので
感極まる。
まして、希望をもって10数年間の厳しい修行を経て
ようやく持ったお店を去らざる終えないということは
本人がどう思っているかに関らず、私として無念だったろうと感じます。

人は誰も結果が理想と違うことは多々あれど
それはある意味仕方がない。そういう流れだったのだと思います。
しかしながら、本人の為にも許してはならない社会に反する
ところは、自覚を持って生きるべきと厳しく思います。







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